水道工事の専門業者を探す際、「水道指定業者」という言葉を見聞きすることがあるでしょう。
この「指定業者」とは、正式には「指定給水装置工事事業者」の意味。
業者として対応可能な工事は何か、東京都指定給水工事事業者の探し方などを紹介します。
給水装置の工事を施工できるのは、水道法及び条例で定められた指定業者に限られます。 給水装置の新設・改造・修繕・撤去といった工事が対象。水道工事業者であっても、給水装置の工事を施工する地域で、指定給水装置工事事業者としての指定を得ていないと、修理や工事などを手掛けることはできないわけです。
地域ごとといっても、施工技術など事業者の認定に必要な基準は全国共通。給水装置工事主任技術者は厚生労働省による国家資格であり、水圧テストポンプや管の切断・加工器具などの所有、不正や不誠実な行為をしないといった要件をクリアしています。
給水装置の新設・改造・修繕・撤去を非指定工事事業者が施工すると、違法工事となります。水道停止や過料といったペナルティリスクもあり、給水装置のトラブルが発生しているからといって、慌てて非指定工事事業者に依頼すると後で後悔することにもなりかねません。
なお、蛇口やパッキン、シャワーヘッド・シャワーホースなどの交換は無資格(個人も可)でも問題ありません。
東京都水道局の公式HPには東京都指定給水装置工事事業者のリストがPDFファイルで公開されています。 東京23区と多摩地区・他府県の2つに分かれていて、2021年10月時点のリストは「令和3年10月31日現在」となっていました。
東京都水道局公式HPで東京都指定給水装置工事事業者を探す(https://www.waterworks.metro.tokyo.lg.jp/kurashi/shitei/ichiran.html)
東京都で指定給水装置工事事業者を探す場合、これらの一覧から施工場所の自治体を見て、業者をピックアップすることになります。一覧には「修繕対応」という項目で、埋設部と屋内の対応可否が明示されている業者もいるので参考にしましょう。
排水装置工事についても指定業者制度があり、東京都では下水道局によって運用されているのが東京都指定排水装置工事事業者制度。給排水装置の工事を依頼する時は、給水装置工事・排水装置工事両方の指定事業者であることを確認しておきましょう。
東京都の指定排水装置工事事業者とそうでない業者、何が違うの?
東京都で給排水設備工事を依頼するなら、東京都の水道指定業者の中から選択すべき。本サイトでは、指定業者の中からさらに信頼できる会社として、積水工業やサンコウ設備、東京ガスリノベーションを紹介しているので気になる方はぜひ参考にしてください。
(※)2021年10月時点 施工実績数参照元:サンコウ設備公式HP(https://www.sankou-setsubi.co.jp)
2021年10月26日時点、「給排水設備 工事 東京」のGoogle検索結果のうち、マンションの給排水設備工事を実施している40社を調査。
以下の条件に当てはまった3社をピックアップしています。
1.東京都の指定給水装置工事事業者・指定排水設備工事事業者として両方登録されている(※)
2.公式HPに給排水設備工事の施工事例を掲載
3.公式HPに見積もり無料の記載
指定給水装置工事事業者は、東京都水道局公式HP(https://www.waterworks.metro.tokyo.lg.jp/kurashi/shitei/ichiran.html)
指定排水装置工事事業者は、 東京都下水道局公式HP(https://www.gesui.metro.tokyo.lg.jp/living/a4/list/current/index.html)に掲載されている会社をピックアップしています。