マンションの給水ポンプ交換工事では、老朽化に伴ってポンプユニットを更新するだけでなく、タイミングと施設の特性などによっては、給水方式から見直すケースも珍しくはありません。マンションの給水方式は加圧給水方式、高架水槽方式、増圧給水方式の3種類。2021年時点でいえば水道本管とポンプを直接接続する増圧給水方式がメンテナンス費用の削減になるなど、優位とされています。
こうした点を踏まえて、マンションの給水ポンプ交換の費用感や交換タイミング、施工事例などを紹介します。
「自社に合うポンプが欲しい!長く付き合えるポンプ交換業者マッチングサイト」という専門情報HPに掲載されている「ポンプの設置費用の相場」を元に、3パターンの給水ポンプ工事費用を紹介します。なお、ポンプ本体価格は機種やスペックなどによって大きく金額が異なります。
※金額は全て税不明
参照元:株式会社アクア公式HP(https://pump-pro.acquainc.com/price)
メーカーやポンプの種類、使用頻度などによる差はあるものの、補修目安が8年、耐用目安が10年、交換目安は15年が目安とされています。
また、参考情報としてポンプの部位別取替周期も掲載。ユニット全体は10年、オーバーホールした場合は4~7年。ポンプ1~3年、制御盤3年、機器類2~5年となっています。
参照元:サンコウ設備公式HP(https://www.sankou-setsubi.co.jp/services/kyusui-pomp.html)
建物概要・・・東京都、マンション、地上3階・14戸
築年数・・・築34年
工事内容・・・バルブの劣化によって止水ができなかったため、先にバルブを新設して給水ポンプ交換を実施したサンコウ設備の施工事例です。
建物概要・・・記載無し
築年数・・・記載無し
工事内容・・・給水ポンプの老朽化により水圧不足が発生、給水ポンプユニットを更新したカンパネの施工事例です。
給水ポンプの主たる役割は、マンションの各戸に水を届けること。
老朽化やトラブルなどにより正常に機能しなくなると、水圧が弱くなったり、水の出が悪くなり、生活に不可欠な水を十分に供給することができなくなります。
マンションの給水ポンプ交換は、一般的なマンションの大規模修繕とは別に、指定給水工事事業者に直接依頼することをおすすめします。
給水を一時停止して工事を行う場合、マンション全戸に影響しますし、工事の説明や日程調整などかなり丁寧に手順を踏む必要があるからです。
一方、マンションで給水ポンプにトラブルが発生した場合など、すぐにでも応急処置してもらわないと、居住者の生活に支障をきたすのも必然。給水ポンプ工事は施工会社と直接コミュニケーションをとれる方が、交換工事のみならずアフターサポートも含めて安心です。
(※)2021年10月時点 施工実績数参照元:サンコウ設備公式HP(https://www.sankou-setsubi.co.jp)
2021年10月26日時点、「給排水設備 工事 東京」のGoogle検索結果のうち、マンションの給排水設備工事を実施している40社を調査。
以下の条件に当てはまった3社をピックアップしています。
1.東京都の指定給水装置工事事業者・指定排水設備工事事業者として両方登録されている(※)
2.公式HPに給排水設備工事の施工事例を掲載
3.公式HPに見積もり無料の記載
指定給水装置工事事業者は、東京都水道局公式HP(https://www.waterworks.metro.tokyo.lg.jp/kurashi/shitei/ichiran.html)
指定排水装置工事事業者は、 東京都下水道局公式HP(https://www.gesui.metro.tokyo.lg.jp/living/a4/list/current/index.html)に掲載されている会社をピックアップしています。