マンションでは受水槽の定期的な点検や清掃を実施しているものですが、中長期的には交換工事も含めたメンテナンスが必須。
受水槽を交換する場合の費用や工期の目安、写真付きの施工事例を紹介するとともに、直接給水方式への変更なども含めて知っておくポイントをまとめています。
マンションの配管工事会社、配管保全センターの公式HPに受水槽交換工事の見積もり事例によると、
物件は首都圏にあるワンルーム中心の27世帯マンション。受水槽は地下ピットに設置されていて、 多少サイズダウンとなる受水槽への交換は2日の工事で断水1日、2,915,000円(税込)という見積もりでした。 受水槽のサイズダウンは予算を抑えることを目的とした提案で、更生工事の見積もりは495,000円(税込)と提示しています。
参照元:配管保全センター公式HP(https://haikan-hozen.co.jp/2021/05/18/tank-replace-cost/)
受水槽交換工事は、最短1日で施工できます。しかし条件として、
などの条件が揃わない場合は、工期が伸びる可能性があります。
受水槽交換工事は必ず断水が伴うもの。管理組合員やマンションの居住者と話し合いながら工事計画を立てるようにしましょう。
参照元:カンパネ公式サイト(https://www.kanpane.co.jp/business/watertank/)
マンションの受水槽は水道法あるいは自治体の基準があるため、定期的な点検や清掃を実施しているもの。劣化やトラブルがある受水槽をそのまま放置することはそうそうないでしょう。
それでも、受水槽に故障などのトラブルが発生すれば、各戸に十分な水が届かなくなったり、断水状態になるといったリスクはあります。
建物概要・・・埼玉県、マンション、11階建て・54戸
築年数・・・築41年
工事内容・・・受水槽から漏水している状況での施工。断水時間の短縮化にも注力しつつ、直近の耐震基準をクリアするために受水槽のダウンサイズを実施した、サンコウ設備の受水槽更新工事施工事例です。
建物概要・・・記載無し
築年数・・・記載無し
工事内容・・・カンパネの受水槽更新工事施工事例
受水槽の交換時期に、マンションの給水方式を増圧ポンプによる直接給水方式に変更するという選択肢も検討したいところ。受水槽を経由せずに水道管から直接給水することで、受水槽のメンテナンスが不要となるのが大きなメリットです。
ただし、増圧ポンプを使うにあたっては、当該地区の水道局と協議して交換工事を認めてもらう必要があります。
水道管が小さい場合、増圧ポンプを使うことで周辺建物の水の出が悪くなることが懸念されるからです。
給水方式変更工事と受水槽交換工事、どちらの工事が適しているかをしっかり把握した上で工事を依頼しましょう。
マンションの受水槽交換工事は普段の点検・清掃から更生工事との組み合わせ、費用対効果が見込める交換工事のプランニング、そして給水方式の変更など、多岐にわたる専門的ノウハウが必要。
中長期的な保守計画を練る意味でも、まずは給排水設備工事会社に問い合わせてみることをおすすめします。
(※)2021年10月時点 施工実績数参照元:サンコウ設備公式HP(https://www.sankou-setsubi.co.jp)
2021年10月26日時点、「給排水設備 工事 東京」のGoogle検索結果のうち、マンションの給排水設備工事を実施している40社を調査。
以下の条件に当てはまった3社をピックアップしています。
1.東京都の指定給水装置工事事業者・指定排水設備工事事業者として両方登録されている(※)
2.公式HPに給排水設備工事の施工事例を掲載
3.公式HPに見積もり無料の記載
指定給水装置工事事業者は、東京都水道局公式HP(https://www.waterworks.metro.tokyo.lg.jp/kurashi/shitei/ichiran.html)
指定排水装置工事事業者は、 東京都下水道局公式HP(https://www.gesui.metro.tokyo.lg.jp/living/a4/list/current/index.html)に掲載されている会社をピックアップしています。