受水槽への水の供給を自動的に調整するFMバルブについて、交換工事の費用目安、交換せずにいると起こりうるトラブルなどを説明します。実際の施工事例は写真付きで紹介しているので、合わせてご覧ください。
FMバルブは定水位調整弁のこと。FMボールタップと呼ばれる副弁が受水槽の水位によって開閉することで、受水槽への給水量を自動調整する機能を担っています。
高田産業の「受水槽 定水位弁交換工事」という案件の見積書を参考として紹介します。
※参照資料は消費税5%計上のため、金額は全て税抜きで掲載しています。
参照元:高田産業公式HP(PDF)(http://data.emono1.jp/uploader/4269/2013050116100415.pdf)
FMバルブが正常に機能しなくなってしまうと、受水槽内の水が減っても給水されず、マンション各戸への給水が悪くなることもあります。
反対に受水槽内に十分な水があっても給水が止まらないと、受水槽から大量の水があふれ出してしまうこともあるのです。
建物概要・・・東京都、マンション、5階建て・32世帯
築年数・・・築25年
工事内容・・・給水ユニット交換とFMバルブ交換を行ったサンコウ設備の施工事例。2基設置しているポンプのうち1基が停止してしまったことがきっかけで交換工事を実施しています。
建物概要・・・東京都、マンション
築年数・・・記載無し
工事内容・・・FMバルブが壊れて水が止まらず、受水槽から溢れてしまう状況で、東京管工サービスが対応した受水槽FMバルブ交換工事の施工事例。工事は1日、200,000円となっています。
受水槽が無ければFMバルブのメンテナンスは必要ありません。受水槽を撤去し、給水方式を変更する方法として、直結給水方式というものがあります。
ただし増圧ポンプを使うにあたっては、当該地区の水道局と協議して交換工事を認めてもらうのが前提。水道管が小さいと、増圧ポンプによって周辺建物の水の出が悪くなるといった懸念があるからです。
工事費用やランニングコストなど、長期的な運用を考えて計画を立てましょう。
FMバルブの交換は受水槽も含めたマンション全体の給排水設備メンテナンスの中で、給排水設備の専門会社に対応してもらうのが◎。指定事業者に日頃から相談しておけば、トラブルの未然回避やメンテナンスの費用対効果の見直しなども提案してくれるでしょう。
まずは、ここに相談すれば安心!という施工会社を決めておくことをおすすめします。
(※)2021年10月時点 施工実績数参照元:サンコウ設備公式HP(https://www.sankou-setsubi.co.jp)
2021年10月26日時点、「給排水設備 工事 東京」のGoogle検索結果のうち、マンションの給排水設備工事を実施している40社を調査。
以下の条件に当てはまった3社をピックアップしています。
1.東京都の指定給水装置工事事業者・指定排水設備工事事業者として両方登録されている(※)
2.公式HPに給排水設備工事の施工事例を掲載
3.公式HPに見積もり無料の記載
指定給水装置工事事業者は、東京都水道局公式HP(https://www.waterworks.metro.tokyo.lg.jp/kurashi/shitei/ichiran.html)
指定排水装置工事事業者は、 東京都下水道局公式HP(https://www.gesui.metro.tokyo.lg.jp/living/a4/list/current/index.html)に掲載されている会社をピックアップしています。